有限会社パンズ

黒ヒョウ社長のブログ

指導者がやる仕事

2003-11-11 14:14

指導する立場の人たちがやる仕事はなんですか? と聞かれてすぐに答えることのできる人は少ないと思う。


指導者は部下の事をいつも考えているが、部下はいつも上司の事を考えてはいないだろうから仕方がないのかもしれない。 ある本によると、それは一言で言ってしまえば以下の2つらしい。
●誰がやってもイヤなこと
●部下にはできぬこと
これができれば立派な指導者といえる、とその本には書いてあります。
誰がやってもイヤなことは、それを誰がやるかによって部下からの信頼感が大きく変わるという意味でなるほどね、と思います。
部下にはできぬ事、というのは必ず指導者がやらなくてはいけないこと、というのもとても重要です。 みんなそれぞれの能力に応じて仕事を分担しているわけですが、指導者と部下もまた仕事を分業しているわけです。指導者は人間として偉い人ではなく、部下にはできないことを分業して受け持つ人の事を意味しています。 だから指導者は部下にできそうな仕事を重複してやってしまってはいけないそうです。 
部下はヨコに仕事を分業しているのに対して、指導者はタテの分業なので、部門間の調整をしたり、目標設定したり、部下の仕事調整をしたり、チームワークを作ったり・・・いろいろとやることはあるわけです。 ここで注意が必要なのは、「部下にはできぬこと」の定義は部下には”自分ほどうまくできない”ことを意味するのではなく、部下の立場上できぬことを差していると言うことです。部下のできる仕事の領域に上司が侵入して、手柄を自分のことのように言ったり、部下と競争してしまったり、という場面があるでしょう。そういう指導者、上司は部下からの不信感をあおるだけというのはお察しの通りです。 
ここで、指導者を補佐する理想的な部下というのはどういう部下かというと、言われる前に自分から物事の確認ができ、常に上に行こうとする向上心を持っている部下ではないでしょうか。多くの指導者は他人に相談できないために本や雑誌を情報源にしていることがほとんどと言われます。部下の中にも積極的に本や雑誌の情報をヒントとして、企画立案し、上司に提案できる部下はどの組織、部門に行っても重宝がられる存在です。 従って私も昔指導された訳ですが、”自分本位でなく他人がスムースに仕事ができるような仕事の進め方”も身につけると尚いいでしょう。