有限会社パンズ

黒ヒョウ社長のブログ

今年一番の後悔

2002-10-15 14:42

11日からシカゴに来ています。昨日、米時間14日(日)はシカゴマラソンが 行われたので朝4時頃からホテルの隣人たちはあわただしく、7時にタクシーでダウンタウンを下って走っていたときにはものすごい人の数が見受けられました。


ここまで大きなイベントだとは知らず。ミシガン湖に面しているせいで10月のシカゴは夜はさすがに冷え込みます。さて都内から成田に向かう11日(金)の昼頃のこと、今年最大の後悔した出来事が起こりました。日暮里でスカイライナーを待っているときに、中学生の時の国語の授業担当だった先生がホームで私の前を通り過ぎました。私は一瞬にして”あっ金井先生”とわかったけれど、なにせ20年ぶり。10秒くらいは観察しました。が確信を得て声をかけるとやはり金井先生で、「君の面影はなんとなく覚えているよ」と言って下さいました。先生は当時の中学では一番厳格で怖い先生だったので忘れるはずもなく、若い頃に厳しく接してくれたことは今、大人になってとても基礎になっている部分もあります。教頭先生を得て、別の中学で校長先生になった後、数年前引退されたそうです。
後悔したこと、というのは特急電車がホームに来たときのこと。「じゃあ犬飼君、xx駅までご一緒しましょう」と言って頂いたのに私のチケットはスカイライナー。その場で駅員に聞いたら「この特急はスカイライナーよりも20分遅れくらいで成田に到着する」ということが判明しました。この20分という時間は致命的な遅れではなく、その日は早めに成田に着く予定でいたので、「じゃあ、特急で行こうかな」と思った矢先。隣で20分遅れて着きます、と聞いていた先生が「じゃ、遅れるといけないからスカイライナーで行きなさい」と、私の脳の判断処理速度よりも早くそう言われました。「え、でも、あの・・」と思っている内に金井先生とその奥様はさっさと特急に乗込んでしまいました。そして発車。特急の窓から手を振って送ってくれた先生。わたしは頭をぺこっとさげて見送りました。特急が去って10秒後。猛烈な後悔が私を襲い、スカイライナーでの1時間は「どうして俺の脳は大切な時間の方をすぐに選択してくれなかったんだろう」と悶々としました。次回同じようなことが起こったら、”そこでの大切な時間”を選択できるようにしたいものです。